名前の通り、素数しか書いていないものさしで、 計るときには目盛りの差を使って足したり引いたりして計る。
私が持ったら線をひくことしかしなさそうなものさしだ。
しかし、文系だからこそ慣れない数字の羅列が、 焦りや不安が生じた時に落ち着く手段となりうるかもしれない。
そう、素数を使って落ち着くんだ。
2、3、5、7、11、13、15…ん?割れるな。17か。 19、23、27いや、違うな。29、 ここは間が空きすぎている。不安だ。31?37?さんじゅう…
ああ、もう嫌になってしまった。
というかちゃんと数えられないという新たな不安とストレスが生ま れてだけだった。
それにしても素数はまさに神出鬼没。
素数ものさしは不自由さが人を魅了するのか。
その点では、不完全や歪なものに惹かれる人間らしい。
結局、人間の原点に思いを馳せ、 文系らしく詩にのせたい気分になった。
異文化とか考え方の違いに触れるのは楽しい。
人間やっててよかったな。と、 必死に食らいついてくる蚊を払いながら思った。
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